関東鉄源協同組合では第15回通常総会を9月28日、東京の如水会館にて開催しました。
総会においては、昨年度の事業報告、次年度計画、役員改選などの各議案は滞りなく承認されております。
以下に理事長・山下雄平の挨拶および事業報告を掲載いたします。
理事長 山下雄平
理事長 山下雄平
「昨年度の事業環境は、販売数量の伸びの一方で価格が下落するなど厳しい状況になった。鉄スクラップ輸出は大型化が進展したが、そのことが逆に組合員の皆様にも負担をかける格好になったことをまずお詫びしたい。また、組合の販売量はリーマンショック時14万トンに落ち込んだが、28年度の販売高はリーマンショック時よりも低い。そのようなかで、組合員の皆様が100%納入していただいたことに感謝したい。業界に厳しさが増すなか、組合は昨年度、中央会の助成を得て販路開拓事業としてインド調査を行った。成果は今年2月に皆様に発表させていただいたが、インド内陸部への販売手法の1つとしてコンテナ積み手法開発の必要性を感じ、今年度、再び同会より助成を得てコンテナ実証に取り組ませていただく。組合員の皆様にも来年成果を報告させていただくが、引き続き当組合は活路開拓に取り組んでいきたい」。(要旨)
また、平成28年度(2015年8月〜2016年7月)については、組合の共同輸出船積み事業にとっては試練の年になりました。実績では、販売平均価格が1万9665円と昨年度比1万1000円下落し、販売数量は26万2000トンと過去最高を更新したものの、平均単価の値下がりで売上高は前年度比26億円減の51億円に止まりました。また、放射能返品が27年度比2・7倍の、トン数で2・5倍に増加し、今後も品質管理の徹底が求められれております。販売先はベトナム向けが22万トンと全体の8割に達しましたが、鉄スクラップの輸出に関して、向け先国の遠隔地化や船舶の大型化などの状況変化も起きております。
今後とも当組合へのご支援をよろしくお願いいたします。
2016年9月28日 関東鉄源協同組合