確かな品質と安定的な数量を海外へ
輸出船に積み込まれるH2
関東鉄源協同組合の輸出の特徴は、組合員72社が市中より回収した鉄スクラップを共同で出荷するという点にあり、1社だけでは難しい海外ユーザーへ安定的な数量の供給を可能としております。
そのなかで、当組合が輸出する鉄スクラップは、日本の規格で主要な品種とされるH2を主として、上級グレードであるH1やその他で構成されています。規格に基づく品質を担保するために、各組合員事業所での検収を行った上で、港湾での船積み時に商社指定の検定機関による検収を行っており、海外のユーザーからは当組合の鉄スクラップは高い評価を得ています。
放射線を測定して安全性を証明
また、東日本大震災以降は、放射能汚染による風評被害も発生したことから、当組合では、海外のユーザーに安心していただくため、放射線の自主検査も実施しております。(放射線の基準値は現在、γ線で0.2μSV/h)放射線の検査は、組合員各事業所で入出荷時における検査を実施した上で、輸出を行う港でも船積み前に検査を行い、安全な貨物であることが証明された上で、海外へと出荷しております。
更に、船積みの際も、周辺環境への配慮も怠らぬよう、放水による粉じんの飛散防止を図っています。組合員各社をはじめとした関係者による、このような取り組みを通じて、我々は地球に優しい有用な資源として鉄スクラップの国際循環を進めています。